御手洗シリーズでお馴染みの島田荘司ですが他にも面白いの多いんですよね。
なかなかにシリアスな展開の「火刑都市」。序盤から引き込まれますよ。
ざっくりあらすじ
舞台は東京。四谷の雑居ビルで火災が発生し、若いガードマンが焼死する。
放火と見られるが不審な点が多く、警察の捜査が始まる・・・・。
女とは無縁、無口、まじめ・・・そんな若いガードマンにどことなく匂う女の影。
女の行方を追えば追うほど捜査は行き詰まっていき、更に放火事件が発生し始める。
現場には謎の ”東亰” の文字が!犯人は何が目的なのか。
みどころ
現在の東京を舞台に繰り広げられる「社会派ミステリー」といったところでしょうか。
内容はできるだけ触れないですが、歴史的な部分で結構内容が難しくも感じます。
ただメッセージ性が強く、引き込まれます。
ポイントとしては
- 東京が舞台であり、主人公も東京育ちの刑事「中村」。
- 中村視点でストーリーが進むので、わかりやすい
- 最後の最後にイッキに伏線を回収する
とにかくどんどん話が進んでいき、序盤から展開が早いのでページが進みます。熱中して読むことができるので、イッキに読みやすいですね。
ネタバレなし感想
頭から事件が起こり、あとはテンポよく物語が進んでいき、ひたすら主人公刑事「中村」が事件を追っていく。
話の進め方はとてもわかりやすくシンプルに面白いです。
内容に関しては、万人が興味を持てる内容でもないため途中で少しだれる人もいるんじゃないかな、って思います。
いつも思うのですが、「オチさえ良ければ面白いか」ってのは違うと思うんですよね。オチがいくら驚愕でも読んでる途中で「面白くないなぁ」ってなることが意外と多いですよね。
途中途中、謎が深まれば気になってページが進むし、展開があれば気になるし・・・・「火刑都市」はその辺上手くまとめていると思います。読んでる最中のマンネリ感は感じないうえに、最後のまとめ方は非常に良い終わり方になっています。島田さんの小説はやっぱり読んでて楽しいですね!
面白い小説ある~?って友達に言われた時に、正直オススメはしにくいですが読んだ後は「じわぁ~」っと感慨にふける、そんな小説な気がします。
評価
でんのう管理人
オススメ作品
東京を舞台にした作品は島田荘司さん結構出されているんですよね。
「殺人ダイヤルを探せ」あたりも東京が舞台だったような・・・
ではまた。
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