2020年3月19日にNETFLIXにて全世界独占配信された
「オルタードカーボン:リスリーブド」
賛否両論あると思うけど
私はとても楽しかった。
ドラマ版の原作の方が面白いとか言ってる人いるけど
そもそもドラマ版も原作と大きく違うからね?笑
だからこそドラマ版が好きな人は受け付けない人もいるかも知れません。
そして結論はタイトルで回収しているけど
攻殻機動隊へのインスピレーションを大いに感じつつ
やったこともないのに「龍が如く」が思い浮かびました。
攻殻機動隊の世界観が本当に好きで、似ている作品は少し毛嫌いしがちな私ですが、普通に楽しめた。
今回はそんな「オルタードカーボン:リスリーブド」についてご紹介します。
目次
オルタードカーボン:リスリーブド
オルタードカーボンはNETFLIXで2018年に配信されたオリジナル近未来SFドラマ。
このオルタードカーボンのスピンオフとして3DCGアニメ化したものがオルタードカーボン:リスリーブド。
あらすじ
タナセダ組の組長「ヒデキ・タナセダ」は疎遠になった弟が水元組で殺害されたことに疑問を持っていた。謎を暴くために雇われたタケシ・コヴァッチ(主人公)は水元組に潜入。道中で何者かに追われている水元組の専属彫り師「ホリー」に出会い、彼女を救出する。たまたま出くわしたCTAC(特殊部隊)の隊員「ジーナ」と共にホリーの用心棒として水元組に潜入していく。
実は原作がすごい!
元をたどると実はリチャード・モーガン原作の「タケシ・コヴァッチシリーズ3部作」に基づき制作されています。
2020年にはシーズン2まで配信され話題となりました。リチャードモーガンはオルタードカーボンの基である「タケシ・コヴァッチシリーズ」でフィリップ・K・ディック賞を受賞している凄腕なんです。
※フィリップKディックは「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」で有名なSFの巨匠。
リスリーブドのここがみどころ!
前置きが長くなりましたね。
是非観てもらいたい作品なので、そこまで内容に触れませんが面白いポイントをご紹介していきます。
攻殻機動隊のような世界観!
この街並み、どうでしょうか?
このアニメ映画を一目見た時、まず思ったことは「攻殻機動隊みたいじゃん!!」です笑
他の作品で言うと「AKIRA」や「BLAME」「ドロヘドロ」や「ブレードランナー」。近未来でありながら少し荒廃していたりディストピアに近い感じ。
上の画像は「日本っぽさ」ですが、九龍城のような雰囲気を持ちつつ近未来を表現している世界観。まさしくサイバーパンクですね。
そして一番近いと思ったところ。それは近未来における身体と魂の在り方。
人間の心がデジタル化された時代。デジタル意識こそ「自我」であり脊髄上部にある「スタック」という部分の保存される。そしてそのスタックをクローン培養した身体(スリーブ)に入れることで人の魂は永遠となる。
この設定、攻殻機動隊の「義体と電脳」と似ていますよね。
そしてこのアニメ版の登場人物「ジーナ」もどことなく攻殻機動隊の少佐と似ている・・・。
というのも、それもそのはず。
今作の脚本には「攻殻機動隊S.A.C」の脚本家である佐藤大氏が関わっています。うん、そりゃ面白いはずですね笑
劇場版「龍が如く」?
ここはホントにイメージです。
- ゲームのようなキレイなグラフィック
- 舞台が近未来だけど日本的
- ヤクザの抗争
- 殴り合い
- 刺青
これだけ揃ってればそう思いますよ。外国からみたカッコイイ日本を詰め合わせたような雰囲気なんですよね。日本人が作ったスピノフだからこそ、あえて全世界に伝わる日本っぽさを出したのかな?と思いました。
サムライのような、忍者のような敵が手裏剣を使ってくるし、刺青がめちゃめちゃ出てくる。
近未来でも衰えない、外人から見た日本の美しく怖い伝統的な文化をキレイに映像化していると強く感じれる作品です。
キャラクター
オルタードカーボン:リスリーブドに登場する魅力的なメインキャラ達。
タケシ・コヴァッチ
本作の主人公。
ヒデキ・タナセダに雇われ惑星ラティマーを牛耳っている「水元組」に潜入する。
ホリー・トグラム
「水元組」専属の刺青彫り師。
組に嫌気がさし、ハーランズワールドという場所にニードルキャストしようとヒデキ・タナセダに助けも求めるが謎の忍者スリーブに追われてしまう。そんな彼女を救ったのがタケシとジーナだった。
ニードルキャストとは
光速を超える通信技術の事で、スタック(デジタル意識)を別の場所にあるスリーブ(身体)に瞬時に転送することが出来る。
ジーナ
CTAC(植民地戦術強襲部隊)所属。
治安維持に努めるCTACは、水元組で起きているクーデーターについて調査するためホリーの元に現れたが、そこでタケシとも出会う。相互利益の為二人は一時休戦して水元組に潜入する。
ヒデキ・タナセダ
拠点はハーランズワールド。タナセダ組の組長。
疎遠になった弟が水元組で殺されたのを不審に思い、タケシ・コヴァッチを雇い潜入させる。
シンジ
水元組の次期組長。
永遠の組長の座を得るためにクーデターを企てる。
鴎外
水元組本部の執事。ホログラムであり、組長に従うようプログラムされている。
ちなみに声優は中田譲治さん。かなりカッコいい。
リスリーブドのまとめと感想
個人的には冒頭で話した通り、これはこれで面白いと思いました。
本編の世界観とはズレていますが、あくまで日本人が制作に関わった、日本寄りのスピンオフです。
超ドラマファンの人から見たら酷評が着そうですけどね・・・笑
しかしまじめな話、こういう公開したばかりの作品っていうのは、最初に記事を書いて検索の上位を取る人がどんな評価を書くのか、作品の今後の評価に大きく影響する可能性があるんですよね。
否定することは一番簡単なことなんですよ、気持ちはわかります。でも、もっと受け入れていいんじゃないかなぁなんて思ったり。
これは私の感じたことですが、外国人から見た日本の近未来イメージが具現化された世界観じゃないかなと思います。海外の人は未だにサムライだとか忍者だとか歴史的な日本の文化が好きだし、日本はAKIRAやGHOST IN THE SHELLなどを筆頭にアニメというサブカルチャーのパイオニアとも言えます。だからこそ、それら作品へのインスパイアも込めているのでは?と思える作品な気がしました。
オルタードカーボンのドラマが好きな人はむしろ完全に別物と思って観て欲しい。
こんなこと言っていますが私も「なんだよこれ、龍が如くかよww」とか爆笑しながら見てました。もぅそれくりあの気持ちで見たらきっと、面白くみれます!笑
ということでオルタードカーボンは面白い!という結論でした。
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