NETFLIXにて配信されているドラマ「ブラック・ミラー」
今回はそんなブラック・ミラーのシーズン2についてまとめました。
シーズン1では「国家」「1500万メリット」「人生の軌跡のすべて」の3話が配信されましたが、個人的には「1500万メリット」が一番心に響きましたね。
本当に面白いので、まだ観ていない人はシーズン1も是非見て頂きたいです。
前回の記事→「ブラックミラー」シーズン1まとめ
今回は「ずっと側にいて」を含む4話になります。
まだ観ていない人向けにどの話が一番面白いかなどにも触れています。
念のため、知らない人のために「ブラック・ミラー」とはどんなドラマなのかについて少し触れた後、
今回のシーズン2について
- 各話のあらすじ
- 各話の見どころ
- ネタバレと感想
- まとめと評価
という形で書いていますので、気になるところだけ目次から飛んで頂いていも構いません。
ネタバレ感想はクリックで表示になっています。
是非、ご視聴の参考にして下さい。
目次
「ブラック・ミラーとは」
「ブラック・ミラー」はNETFLIXが配信している海外ドラマシリーズ。
2019年7月現在、全5シーズンが配信されています。
「近未来SF」+「世にも奇妙」といった内容で、一番の特徴としては1話ごとに舞台・ストーリー・キャストが全て異なる点です。
アンソロジー形式の一話完結ドラマってことですね。
ただ「ブラック・ミラー」には一貫性もあり、全ての物語に「近未来に存在しうる最新テクノロジー」が登場することです。そしその最新技術やガジェットによって引き起こされる問題をかなりダークに描いています。
ただの近未来SFではなく、そこから生み出されるトラブルや皮肉を非常に上手く表現しています。
全てが違う物語で違うテーマだからこそ、ずっとこの世界観に浸っていたくなるんですよね。そして何回でも見たくなる、そんなドラマです。
シーズン2 1話「ずっと側にいて」
「ずっと側にいて」のあらすじ
最愛の恋人アッシュを事故で亡くしたマーサ。
マーサを気に病んだ友人は、死んだ人間と通信できるソフトをオススメし登録する。
すると後日、死んだはずのアッシュから突然メールが届いた。
不謹慎だと思いつつも、マーサは死んだ恋人アッシュと疑似体験できるソフトにハマっていく。
「ずっと側にいて」のみどころ
・近未来に実現できそうなテーマ性
・「死」について
近未来に実現できそうなテーマ性
「死人と話すことが出来るソフト」はおそらく死ぬ前の本人がクラウド上に残した情報などを元に生成しているんですね。
この段階では、本当にかなり近い未来、実現しそうな話ではありますよね。「不謹慎」とか「死への冒涜」とか叩かれそうだけど・・。
そして「死人と話す」の次の段階もあります。アンドロイドみたいなものにこの情報を入れて本人そっくりに生き返ります。ここも、宗教観とかが亡くなればいつか実現しそうですね。
「死」について
「ずっと側にいて」で伝えたいことはずばり「死」についてだと思います。
死を悲しみ、廻りも本人を気遣います。
未来になって、技術が進み、死んだ人そっくりの人間をアンドロイドとして作られる世の中。
そんな中で「死」という概念は人々から変わっていくのか、というところが一番の見どころになります。
「ずっと側にいて」ネタバレ感想
少し内容に触れるので、まだ観ていない人は飛ばしてください。
※クリックで表示
最愛の人が死んだことで、とてつもない悲しみに明け暮れる主人公。
そんな中、メールがきて、更には電話ができて死んだ本人と電話が出来るなんて、そりゃあ寂しさから話しちゃいますよね。
「次の段階」に入り、不安に思いつつも本人そっくりのアンドロイドに最初は喜びを隠せません。
触れ合って、セックスもして・・・・
しかし、やはりアンドロイドなので「人としての心」を持っているわけではなく、感情的な一面はありません。
結果、アッシュそっくりなアンドロイドを崖から落とそうとしますが、最終的には落とさず、屋根裏に置いておくことになります。
このアンドロイドを通して主人公は「最愛の人は死んだんだ」っていうことを認識できたんですよね。
人は生き返らないし、どれだけ似ていても魂はないし模造品という訳です。
技術が進歩して、死んだ人と再び交流できるようになっても人間の感情などはいつまでも変わらないんですよね。
結局、現代と思う事は変わらないってことです。
少し皮肉も入っていて、結局「死」という概念は変わらないってことがとても伝わってくる興味深い話でした。
「ずっと側にいて」の評価とまとめ
非常に面白いテーマで面白いです。
ドラマ性が強く、死について少し考えたりします。そんな話です。
シーズン2 2話「シロクマ」
「シロクマ」のあらすじ
住宅で目を覚ましたビクトリアは、一切の記憶を失っていた。
謎の覆面男たちに襲われながら、ビクトリアは逃げ続ける。
一体、彼女に何が起こったのか。
「シロクマ」のみどころ
・ミステリー要素が強い
・何が起きているか分かった後で
ミステリー要素が強い
記憶を失くして目覚めたビクトリア。
彼女に何が起きているのか、後半までずっと謎が続きます。
これを考えるのが結構面白いです。
何が起きているか分かった後で
後半では「謎」が明かされます。
勿論、実際に見てからのお楽しみですが、後半からも色んな意味で考えてしまうような内容なので、1つの作品で二つ楽しめるようになっています。
「シロクマ」ネタバレと感想
ここからはネタバレ感想なので、見ていない人は飛ばして下さいね!
※クリックで表示
全て見ればわかりますが、これはビクトリアの犯した罪を償うために、用意されたリアリティショーでした。
夫が子供を誘拐し、その様子を泣きながらも撮影していたのがビクトリア。
夫は獄中で裁かれる前に死んだ為に、ビクトリアが裁かれることになりました。
誘拐され死んだ子供はシロクマの人形を持っていたことからシロクマがこの事件の象徴とされた為、
ホワイトベア・ジャスティス・パークという施設が作られ、群衆が観客兼エキストラとして登場します。
「撮影しながら子供を助けずにいたビクトリア」と同じように、客として参加した人は話さず、助けず、撮影のみするという。
「目には目を、歯には歯を」ってやつですね、えげつない・・・。
ビクトリアは記憶を消され、罰として毎日リアリティショーとして何者かに追われ続け、誰も助けてくれない「生き地獄」を味わうことになりましたとさ、というお話。
一般から陪審員を募ることは現代でもされていることですが、近い未来このような罪を裁くという行為も大衆が行う日が来るのかも知れないですね、なんだか怖いですよね。
「シロクマ」の評価とまとめ
面白いのですが、ブラックミラーの中ではちょっと異色な気がします。
シーズン2 3話「時のクマ、ウォルドー」
「時のクマ、ウォルドー」のあらすじ
イギリスの選挙では2大政党「保守党」と「労働党」が戦っていた。
そんな中、アニメキャラクターの「ウォルドー」というキャラを出馬させようとテレビ業界が奮闘するが・・・
「時のクマ、ウォルドー」のみどころ
・主人公の苦悩
・アニメキャラの可能性
主人公の苦悩
いつも通り、ブラックミラーらしい皮肉をアニメキャラクターを通して言いまくります。
SFドラマだからこそ言えるようなこと、政治家への在り方などをバンバン言います。
ウォルドーは架空のキャラなので、中に声優がいます。その声優が主人公なのですが、皮肉を言いまくるが主義主張などなく、自分がやっていることが正しいことなのか、葛藤が始まります。
この感覚が今回の一番の見どころになっているのではないでしょうか。
アニメキャラの可能性
アニメキャラウォルドーは元々下品で過激でニヒルなキャラクターです。
架空のキャラクターだからこそ、過激な発言も許されるし、群衆から許容されます。
この感じは現代に当てはめても少しわかる気がしますよね。
「時のクマ、ウォルドー」のネタバレ感想
ここから内容に触れるのでクリックで表示です。
ウォルドーは政治に介入しますが、他の政治家を煽り、罵倒するだけ。
元々、主義主張などは持っていません。
こんな中、CIAが「私たちが主義主張を与える」と持ち掛けます。
しかし、中の声優である主人公は拒否をします。
人気のアニメキャラクターが出馬するということだけで話題になりますが、もしこのキャラに一貫する主義などを持ち合わせていたら、選挙にも勝っていた可能性があったんじゃないかと思いました。
それこそ、世論を捻じ曲げ、誘導できる存在になっていたのかも知れませんね。
今回も、技術の進歩と人間の考え方がそぐわなかったために起きた出来事を皮肉に表現している、そんな話だったと思います。
「時のクマ、ウォルドー」のまとめ・評価
シーズン2 4話「ホワイト・クリスマス」
「ホワイト・クリスマス」のあらすじ
田舎の極寒の地の家でクリスマスを祝う2人、マシューとジョー。
同居しながら、ずっと会話のなかった2人だが、5年目の冬のクリスマス、自らの不幸話を話し始める。
この世界では「Z眼」という視界に入ってきた情報を他人に送信したりできる最新機器を脳に埋め込んでる。
この最新機器を使って、マシューは過去に恋愛アドバイザーをやっていたと、過去の話を語り始める。
次第にお互いの話が繋がり始める・・・・。
「ホワイト・クリスマス」のみどころ
・未来ならではの実況
・創造掻き立てる未来ガジェット
・複雑に交差するラストの展開
未来ならではの実況
「ホワイト・クリスマス」では3つの話が登場する。
中盤まではマシューが語る過去の仕事の話になります。
この一つ目の話は冴えない男にマシューがアドバイスをしながら、その様子を会員で視聴するというもの。
これはZ眼(ゼットアイ)という機器を脳に埋め込んだ人たちは視覚情報を共有でき、さえない男の視点をみんなで見ながら、アドバイスをしてゴールまで見送るというもの。
この行い自体は違法なものであるが、小手先のテクニックと行動心理に熟知したマシューは独自のコミュニティでこの行いをやっていたのである。
youtubeやニコニコ動画のライブ配信の進化版ってところで、想像がつきやすくシンプルに見ていて面白いです。
創造掻き立てる最新ガジェット!
3つの話の中、2つはマシューの話になりますがこの2つの話に出てくるガジェットの凄さやばいです。
見ていて、興奮するような、すげぇー!!ってシステムが出てきます。
これを見ているだけでも楽しいですが、それを上手に使う物語になっていてダレることが ありません。
複雑に交差するラストの展開
実際にみればわかりますが、かなり複雑な設定になっています。
ブラックミラーらしい、皮肉さと最新技術がてんこ盛りになっているので是非最後まで観て欲しいです。
「ホワイト・クリスマス」のネタバレと感想
内容に触れるのでクリックで表示になります。
3つの話がラストで交わります。
1,2個目の話はマシューの過去の話。そして3つ目にジョーの話になります。
ジョーの話はこうです。
ジョーは昔妻がいましたが、とあるきっかけで妊娠していたことがわかります。
しかしそれを隠し、お酒を飲んでいました。子供が欲しかったジョーに対して妻は子供を産まないと断言。
結果的に、妻はZ眼を使ってジョーをブロックします。ブロックされると影としか認識されません。
しかしジョーは妻のことが気になる。時間が経過し、妻は子供を産んだことを知ります。
しかしブロックされているジョーは子供の姿も影としか見ることができません。
何年か後、ジョーは妻の顔をニュースでみることになります。ブロックされていたのに何故観ることが出来たのか。
それは死んでブロックが解除されたからでした。
ジョーは娘が見たいと思う一心から、子供の姿を確認しに行きます。
しかしいたのはアジア系の顔の娘でした。これは当時仲の良かった、中国人の友達との子供だと知ります。
絶望したジョーは妻のお父さんをスノードームで殺害し、逃げます。
娘は死んだおじいちゃんを心配し、助けを呼ぼうと極寒の地に掛けていき、死んでしまいました。
この話がジョーの過去です。しかし、これらは全てジョーを自白させるために行われたことでした。
厳密にいえば、マシューも最初に話した過去のエピソードの件で捕まっており、それを減刑するために警察に協力していたってオチです。
「マシューと5年間住んでいた」という記憶も、ジョーのクッキーをいじってそう感じさせていただけで、実際は70分間の出来事だったのです。
マシューが話したエピソードは本当の話で、そのような話をすることによって、ジョーから妻の父を殺し、娘の死にも関与していたことを自白させるために演じていたことでした。
この自分の分身AIを作り出し、そのコピーされた自我のクッキーを自白させるというのは、2つ目の話で少し触れていますね。
だからこそ、3つの話全てが必要で重要な話になっているんですね。
とても複雑な話ですが、かなり完成されたエピソードになっています。
「ホワイト・クリスマス」の評価とまとめ
シーズン2の中ではホワイトクリスマスが正直ダントツで面白いと思いました。
ブラック・ミラーらしい、SF要素を多く含んだ内容でありながら、ラストに向けての伏線と回収、複雑な内容がとても面白いですね!
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シーズン2まとめ-ホワイトクリスマスがオススメ!
いかがでしょうか?
シーズン2では4つのエピソードがありますが、先ほども言ったように「ホワイト・クリスマス」がダントツで面白いと感じました。
ブラック・ミラーといえば、
- 皮肉でダークな内容
- 最新技術
- ミステリー
このあたりだと思いますが、ホワイト・クリスマスは全てが上手く入っているかなり良い話です。
シーズン2に順番を付けるとすればこんな感じ。
1「ホワイト・クリスマス」
2「ずっと側にいて」
3「シロクマ」
4「時のクマ、ウォルドー」
シーズン1も面白かったですが、2も負けていませんね!
ブラック・ミラーを見る方法は?
ブラック・ミラーはNETFLIXで視聴可能です。
ブラック・ミラーはシーズン5まで配信されていますので、登録しれば全て視聴可能です。
詳しくは公式HPで確認してみて下さい。
まとめ
ブラック・ミラーは人気の作品のため、世界中で注目されています。
視聴者が選択し、結末が複数用意されているインタラクティブ映画
「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」もNETFLIXでは配信されていますので、そちらも要チェックです。
バンダースナッチの記事はこちら↓
ここまえ読んで頂き、ありがとうございました。
それではまた。
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