みなさんブラック・ミラーという海外ドラマご存知でしょうか?
クオリティの高い近未来SFでありながら、皮肉とダークな内容を持ち合わせている超面白いドラマです。
2020年5月現在、シーズン5まで制作されていますね。
シーズン3では前回より2話多い「全6話」。
話数も増えて充実感満載ですね☆
前回はシーズン2について書きましたが、中でも「ホワイト・クリスマス」が頭一つ抜けて素晴らしかったと思いました。
前回記事→ブラック・ミラーシーズン2まとめ!
今回はブラック・ミラーのシーズン3についてご紹介したいと思います。
念のため、まだ観ていない人もいると思うので
- ブラックミラーについて
- 各話あらすじ
- 各話みどころ!
- 各話評価とまとめ
- ネタバレと感想
ネタバレ感想は「クリックで表示」にしていますので見たことない人は飛ばしてみて下さいね!
目次
ブラック・ミラーとは?
ブラックミラーは2011年にイギリスの「チャンネル4」という局で放送されていたテレビドラマシリーズです。
大変面白い作品で人気が出た為、NETFLIXが12話分制作の依頼を掛けたらしいですね。
ですのでシーズン3以降の配信はNETFLIXのみで配信されています。
NETFLIXで全世界同時配信を始めた結果、たちまち有名になり今では超人気ドラマとなっています。
公式トレイラー
2分くらいなので、見れば世界観がわかりますよ!
ブラックミラーはどんなドラマ?
ブラック・ミラーの特徴はアンソロジー形式になっていて、「一話完結型」のドラマとなっている点です。
ブラック・ミラーを簡単に説明するとこんな感じ。
「近未来SF」+「世にも奇妙」=「ブラック・ミラー」
一話完結の話で全ての話が独立していますが、全ての話に「近未来のテクノロジー」が関わっています。
そのテクノロジーに関する「皮肉な話」や「ダークで風刺的な話」というのがブラック・ミラーの一番面白いところです。
今回のシーズン3は全6話とボリューム満点。
- 「ランク社会」
- 「拡張現実ゲーム」
- 「秘密」
- 「サン・ジュニペロ」
- 「虫けら掃討作戦」
- 「殺意の追跡」
ではそれぞれ紹介していきますね。
シーズン3 1話「ランク社会」
1話「ランク社会」のあらすじ
朝起きたら、笑顔の練習。
この世界では、SNSの評価こそが全てである。
友人、職場、コミュニティ・・・どこにいても、お互いに笑顔を作り、「☆」を送り合う。
主人公レイシーもどうにか高評価をもらいたいと思っていた。てっとり早く高評価になるためには、「高評価の人間から☆をもらうこと」である。
そんな矢先、昔の嫌いな友達から連絡が来る。しかし、この友達は超高評価されている人間であった。
1話「ランク社会」のみどころ
一見、簡単に思いつきそうな話にも見えるランク社会ですが、中々深い話なんですよ。
少なくとも浅い内容ではありませんので自信をもってオススメします。
SNSが主流になっていき評価が全てになった世界を描いていますが、それだけだとただのSFですよね。
評価が全てになってしまった世界の一歩先まで考えてドラマが展開します。
ブラックミラー特有の皮肉とユーモア溢れる内容になっていますので是非最後まで観て欲しいです。
1話「ランク社会」ネタバレ感想
ランク社会については、面白かったので単体で紹介していてこちらにネタバレ感想含み書いていますのでお時間があればこっちを覗いてみて下さい↓
ブラック・ミラー「ランク社会」SNSの評価が全ての世界【シーズン3】ネタバレあり1話「ランク社会」の評価とまとめ
ブラックミラーがNETFLIX独占配信になってから、初めての話がおそらく今回の「ランク社会」になります。
かなり注目されていただけあって、本当に面白い話なので是非見て下さい。
シーズン3 2話「拡張現実ゲーム」
2話「拡張現実ゲーム」のあらすじ
主人公クーパーは世界中を旅行している際に金欠になってしまう。
旅の途中でゲーム好きの女性と出会い意気投合。話している中で高報酬のバーチャルゲームの事を聞く。
テストを受ければ高額な報酬を得ることができるが、あまりにもリアルなバーチャルの世界で恐怖の体験をすることになる。
2話「拡張現実ゲーム」のみどころ
・ワクワクするバーチャルの世界
・そこから派生する恐怖の世界
ワクワクするバーチャルの世界
この話で出てくる日本人のゲーム製作者「サイトウ」が作るゲームの世界がとてもワクワクします。
ゲームが好きなら、夢に見るような「拡張現実」の世界。
仮想現実ではなく、あくまで”拡張現実”です。自分の記憶から作り出される、自分にしか見えないCG映像。
近未来にこんなゲームあれば一生楽しめそうですよね。
そこから派生する恐怖の世界
ただ、このゲームはまだ試作の段階です。だからこそ、「治験」のようにテストでゲーム参加者を募った訳であって・・・
この装置はまだ未完成の為、ゲームの中でどのようなことが起きるのかわかりません。
ゲーム参加中も、製作者とは話ができる(通信のようなもの)のですが「何が見えているのか」については参加者にしかわかりません。
見えているものを共有できないのが恐怖に感じるポイントでもあります。
だからこそ、どこからどこまでが現実なのか、線引きができなくなります。
2話「拡張現実ゲーム」の評価とまとめ
過程も十分面白いですが、ラストの畳みかけるような展開は
「え!?ええ!!??」ってなること間違いなしです。
シーズン3 3話「秘密」
3話「秘密」のあらすじ
ケニー少年のパソコンがウイルスに感染した。妹が勝手に使いマルウェアに感染したらしい。
「人には見られたくない恥ずかしい秘密」を何者かに握られてしまう。
犯人からテキストメールが送られ、脅されたケニーは理解不能な命令に従うことになる。
3話「秘密」のみどころ
現代でもおきそうな犯罪の話
主人公がパソコンでポルノをみてチョメチョメしているところを、パソコンのインカメラで盗撮されます。なんとも恥ずかしい事件ですが、今の時代だからこそ起こり得る怖い話です。
主人公の演技力
主人公はオタク気質で弱そうで、挙動不審そして小心者。この役をアレックス・ローサーがドンピシャに演じています。ハマり具合が半端じゃないです。
3話「秘密」の評価とまとめ
facebookのCEOであるザッカーバーグは自身のパソコンのインカメラをテープで隠しています。この辺も考えると今後本当にこのような事件が発生するかもしれませんね。
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シーズン3 4話「サン・ジュニペロ」
4話「サン・ジュニペロ」のあらすじ
1987年、とある海辺近くのディスコで知り合った2人。
内気なヨーキーと、社交的なケリー。
ケリーは陽気で優しい魅力的な人物。次第にヨーキーはケリーに惹かれていく。
女同士ということを忘れ、二人はお互いに惹かれ合っていく。
そして時間も場所も関係なくお互いを求めるようになる。
しかし驚くべき真実があった。
4話「サン・ジュニペロ」のみどころ
全てを超えた素敵な関係
ヨーキーとケリーの愛が深まっていくお話ですが、物語が進むにつれて謎が増していきます。
序盤:おお、女同士の話か!
中盤:なんかこの世界おかしいな、みんなの発言が若干意味深に聞こえるぞ?
終盤:おぉぉ、やべぇ・・・・。
こんな感じ。この物語がなんなのか、段々明かされていきます。
ブラックミラーの中でも、ひときわ素敵な話なのは間違いないですよ。
4話「サンジュニペロ」のネタバレ感想
内容に触れるのでクリックで表示にしています。
サン・ジュニペロというのは、実は仮想空間。
アルツハイマーの治療の一環としての利用や、死んだあとも楽しめるようにするための空間です。
サン・ジェニペロは好きな自由に時代を選べます。実際にヨーキーは1997年、2000年代にも行きました、
ケリーとヨーキーは1987年に出会いましたが、ケリーを探すためヨーキーはその先の未来にも行きましたね。
死んだ後も楽しむためと言いましたが、サン・ジュニペロにいる人間の85%程はすでに死んでいる人。
しかし楽しい空間「サン・ジュニペロ」に行きたいから死ぬ人が多く、それを防ぐために安楽死をするためには「結婚相手の承認」「家族の承認」などが必要になっています。
実はヨーキーは21歳の時に交通事故に合い、40年以上寝た切りの状態。その為、基本的にサンジュニペロにいる状態でしたが、永住するために看護師と結婚し「脱出」する予定でした。これは安楽死をするために必要な「結婚相手の承諾」を得るためです。
ちなみに「脱出」とは死ぬこと、安楽死のことです。
面白いのは、この世界では「天に召される」ことを「天(クラウド)にアップロードする(召される)」と言います。
死んだあとも意識だけをサンジュニペロに移住するってことですね。
本物のヨーキーに会いに行ったケリーは事情を知り、ヨーキーと結婚します。
しかし死んだとにサンジュニペロに永住するか、しないかでヨーキーと喧嘩します。
結果、ケリーは良く考えた上で、永住を決め、ヨーキーと幸せになりました。
4話「サン・ジュニペロ」の評価とまとめ
個人的に、とても好きなストーリーです。
ブラック・ミラーなのに珍しく素敵な内容になっているので是非観て欲しいです。
シーズン3 5話「虫けら掃討作戦」
5話「虫けら掃討作戦」のあらすじ
近未来、そこには荒廃した世界があった。
そこには「虫けら」と呼ばれる謎の病原体を持つモンスターがいた。
軍人は戦闘用システム「マス・システム」と呼ばれるものを身体に入れていた。
初陣で激戦を繰り広げた新人兵士ストライプは徐々に奇妙な感覚に襲われる・・・・。
5話「虫けら掃討作戦」のみどころ
マス・システムの謎
ストーリーはもちろん面白いのだが、正直中盤まで「これなんの話だ?」って思います。
普通の戦争映画をみているような。
しかし中盤から終盤で一気に意味が分かってくる。
虫けらとはなんなのか?
マス・システムとは?
これにわかったら「あぁ、ブラックミラーだな」って感じるはずです。
5話「虫けら掃討作戦」のネタバレ感想
軍人のみに導入された戦闘用システム「マス・システム」とは、人が人を殺しやすくするために開発されたシステムだった。
ベトナム戦争では、兵士の85%が銃を撃ったが、殺した人数は少なかった上に人を殺したトラウマに囚われる人間が多かった。
普通の人間であれば、人を殺すというのは躊躇してしまうのだ。
これを問題と考え「だったら相手が人の姿をしていなければ良いんじゃね?」ってことで作られたのが「マス・システム」でした。
これを使えば、殺すべき相手の姿は醜いバケモノの姿になる。
それに加えて、相手の悲鳴が聞こえなくなり、血の匂いまでしなくなるのだ。
これによって、戦争で躊躇することなく”バケモノを殺す感覚”で人を殺せる。なんともえげつないシステムだった。
そして主人公ストライプが、度々見ていた官能的な女の姿。
これも、マスシステムが作り上げた幻影だった。家族を守るための戦争、のような感じで戦争を正当化させるためのシステム。
そして主人公ストライプは最後の最後まで報われず。後味の悪さがヤバイですね。
5話「虫けら掃討作戦」の評価とまとめ
シーズン3 6話「殺意の追跡」
6話「殺意の追跡」のあらすじ
SNS上で物議を醸す記事を書き、炎上したジャーナリストが殺された。
ハイテク知識を生かして事件を追っていくベテラン刑事と新米刑事たちは衝撃の事実を知ることになる。
6話「殺意の追跡」のみどころ
まるで映画のようなボリューム感!
殺意の追跡は1時間30分程の尺になっていて、かなりのボリューム感があります。しっかりと近未来SFでありながら、サスペンス&ミステリーの映画のような内容。
王道でありながら、SFならではの新しいやり口と中盤からの怒涛の展開で満足感が素晴らしいです。
6話「殺意の追跡」のネタバレ感想
内容に触れるので、クリックで表示して下さい。
序盤はSNS絡みの事件から始まり、途中で死体からミツバチ型ドローンが発見されます。このあたりからSF感が出てきてワクワクが止まりませんね。
イギリスではミツバチは絶滅したと言われていて、それに代わるものとして、ミツバチ型の自立型ドローンが導入されます。
自分たちで巣を形成し、相性の良い花粉を見つけ出し受粉の手助けをする。なんとも未来的で素晴らしい発想ですね。
そして避難場所に立てこもり、そこにハチが集団となって襲ってくるシーンは圧巻の一言です。怖えぇえええ
ラストの二転三転する展開が何よりも素晴らしいですね。
SNSでの誹謗中傷の問題を取り上げつつ、ミツバチ型ドローンを使ってハッシュタグと画像を使って投稿した人たち38万人を殺すというとんでもない展開。
犯人は、自身の考えを綴った本に、「発言したことは責任を持て」といったメッセージを残しています。
その言葉を見事に回収してくれるような展開ですね。死んでほしい人を投稿するように仕向け、投票が多かった人を殺すというのはただのデコイ。本当の目的は、その死んでほしい人を投稿した人たちだったというオチ。そういうことを言うやつは責任もって死ね!ってことですかね。
誇大妄想ではないですが、理想の大きい犯人だったんじゃないかなって思います。
世界を自分なりに良い方向に導きたかったのかなぁなんて思いました。
どちらにしても、物語も展開も含めて非常に面白い話でした。
6話「殺意の追跡」の評価とまとめ
ワクワクするような面白い世界観の中に、上手く殺人を混ぜて素晴らしいミステリーを作り上げていると感じました。 オススメの話ですね!!
ブラックミラー:シーズン3のまとめ
シーズン3は6話も配信されたので、今までよりボリューム感のあるシーズンとなりました。
個人的には「ランク社会」「サン・ジュニペロ」が非常に面白かったですね。
ベスト3を作るとすればこんな感じ。
1.「ランク社会」
2.「サン・ジュニペロ」
3.「殺意の追跡」
皆さんはどれが好きですか?
今のところ、順調にシーズン3までは面白い作品が多いので、このまま世界観を崩さず継続して欲しいドラマですよね!
ブラックミラーを観る方法
前回同様、ブラックミラーはNETFLIXのみの配信となっています。
NETFLIXは月額料金のみで、全ての作品を観ることができるので登録さえすればブラック・ミラーも全5シーズン全て無料でみることも可能です。
ちなみに料金プランは3種類あり、スタンダードプランは月額1200円でHD画質です。
詳しくはNETFLIX公式HPで確認して観ていください。
それではまた。
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