推理小説にまた、新たな探偵が生まれました。
その名も霊媒探偵「城塚翡翠」
なんだそれ、ふざけているのか?と思う人もいるかも知れません。
本格推理が好きな人や
シリアスなミステリー好きな人は
読まない方が良いの?と思いがちな名前ですが全くそんなことありません。
それこそタイトルにもある通り、推理小説が好きな人にこそ読んで欲しい作品だなぁと感じています。
そして結論から言うと、非常に面白い小説です。
ということでこの記事では下記について詳しくご紹介します。
- mediumを読むか悩んでいる人
- どんな話なのか知りたい人
- 何処が面白いのか知りたい人
これから読もうと思っている人に少しでも参考になればと思います。
ベテラン作家もうなる特殊ミステリーの傑作!
失礼な話ですが、私はこの「相沢沙呼」という作家さんを存じ上げていない状態で購入しました。
何故購入したかと言うと、帯には有名作家からの称賛の声が沢山書かれていたからです。
それも綾辻行人さん、有栖川有栖さんなど個人的に大好きな作家の名前が・・・!
というのもこの作品、非常に評価が高くて、
- このミステリーがすごい!(このミス)
- 本格ミステリベスト・10(本ミス)
- ベストブック
- 本格ミステリ大賞(小説部門)
この4つで1位というとんでもない作品なんです。
中でも本ミスって、あくまで本格ミステリーに捧げるランキングです。これで1位を取っているのはしっかりと本格推理をやっているってことですよね。すごい。
ちなみに本屋大賞にもノミネートされ総合6位という業績を達成しています。
『medium』はこんな作品!
『medium』は推理作家の主人公「香月史郎」と、とあるきっかけで知り合った霊媒師「城塚翡翠」が事件を解決していくという、少し変わった設定のミステリーになっています。
小説家の主人公というのはそこまで珍しくもない気がしますが、パートナーが霊媒師と言うのはやはり変わっていますよね。しかも死者の言葉を伝えることが出来るとか・・・。
小説のあらすじを見てみると・・・
推理作家として難事件を解決してきた香月史郎は、心に傷を負った女性、城塚翡翠と出逢う。彼女は霊媒でああり、死者の言葉を伝えることができる。しかし、そこに証拠能力はなく、香月は礼しと論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向か合わなくてはならない。
一方、巷では姿なき殺人鬼が人々を脅かしていた。一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていたー。
「medium」小説内容紹介
これだけ観ると「オカルトVS殺人鬼」って感じしますよね笑
スピリチュアルな話と見せかけて、しっかりと本格ミステリーやってますので安心してください。
『medium』のここが面白い!
小説は予備知識なしで読むのが間違いなく一番面白いです。
ですので、できる限りネタバレはせずに、こんな所が面白いよ!って部分を少し紹介します。
まず先ほど述べたように、mediumはスピリチュアルな出来事が起きます。
城塚翡翠の特殊能力を駆使しながら、難事件を解決していくわけですからね。
大きい事件を本軸に置きながら、彼女と解いていった事件の数々を回想するスタイルで小説は進んでいきます。
そして道中の面白さは勿論ですが、終盤の展開というのが非常に面白いことになっています。
それこそ、帯に書かれていた有栖川有栖さんが送った称賛の言葉が非常にわかりやすいです。
この探偵のどこが凄いのかについては、読んだ人としか語り合えません。最後まで読み切った人にしか・・・(含み笑い)
有栖川有栖
もうこれに尽きる。
ちなみに、推理小説好きな人は、大好きな人もいるであろう作者VS読者の楽しみ『読者への挑戦』というのも盛り込まれています。
しっかりと読者でも平等に謎が解けるように、謎を解くカギが小説の中に散りばめられているって訳です。
推理はフェアじゃなくてはなりませんからね。
後々実はこういう事実があって・・・なんてミステリーでもなんでもありませんからね。
ということで・・・
結論!
この小説に関してはとにかく最後まで読んでみて欲しいです笑
間違いなく、予想を上回る展開であなたを楽しませてくれますよ!
『medium』は続編も期待できそう!
相沢沙呼先生は、
- 酉乃初の事件簿シリーズ
- マツリカシリーズ
- 小説の神様シリーズ
など、人気の作品が多いですが、今回登場した『城塚翡翠』はmediumが初登場となっています。
しかし、このmediumでとんでもない売れ方をしたので、シリーズ化され続編が出ると予想されます。
現に、相沢沙呼先生は2020年内に続編を出す予定とインタビューで答えていました。
日常の謎をメインに扱ってきた相沢沙呼先生の作品から飛び出してきた本格ミステリーの本作品。
私は確実にファンになりました。
『medium』霊媒探偵城塚翡翠のまとめ
「キャラクターミステリー」というライトな雰囲気を持ちながら本格推理を楽しめるmedium。
この作品を読んだら、城塚翡翠の魅力に取りつかれ別の事件やシリーズを読みたくなること間違いなし。
久しぶりに面白い本を読めて大満足です。
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