湊かなえ『豆の上で眠る』簡単なあらすじと評価。

湊かなえさんの

『豆の上で眠る』についてご紹介します。

  • まだ読んでいない人
  • 読むか悩んでいる人

ネタバレなしどんな内容なのか、自分の好きな作品か、読むべきか判断して頂ければと思います。

そして結論から言うと、面白いですが万人が面白いと思う作品ではないかも知れません。

ではどうしてそう思うのか、簡単にご紹介します。

『豆の上で眠る』概要


湊かなえさんの14作目の小説。

豆の上で眠る
著者 湊かなえ
単行本 新潮社(2014年3月)
文庫本 新潮文庫(2017年6月)

『豆の上で眠る』の簡単なあらすじ

ある程度かみ砕いて紹介します。

小学校1年生の時、姉の「万佑子」が失踪した。

必死に探す妹「結衣子」の前に帰ってきたのは万佑子を名乗る知らない少女だった。

私だけが間違っているのか?

13年経った今でも結衣子は心に違和感を抱いていた・・。

大学2年の夏。

結衣子は入院中の母親のお見舞いの為に実家に帰省する。

バス停には姉・万佑子の姿。

そして隣には昔姉が付けたはずの怪我の跡を持った少女の姿。

一体姉は誰なのか?万佑子とは一体誰なのか。

本物とは一体何なのか・・・。

賛否分かれる後味

あらすじからわかる通り、姉妹の過去を探っていくミステリーになります。

小学生の頃に体験した失踪事件を基に、過去を振り返りながら展開していきます。

小学1年生の頃に2つ上の姉が失踪。2年後に帰ってきた姉は、姉ではない。

そんな違和感に囚われ続けてきた主人公の物語です。

湊かなえさんの作品って、序盤~中盤までの勢いが良いイメージですが、この作品はしっかりと終盤にかけてまで勢いがあります。

厳密にいえば、本作では序盤~中盤は、終盤の為の伏線や味付けのような内容になるので、あまり理解できないまま進みます。(私はあらすじさえも見ないで読み始めた為、何の話か分かりませんでした)

ですので、中盤までいけばラストまで一気に読むことが出来る感じです。しかし結構暗い話が長々と続くので盛り上がる場面というのが非常に少ないです。そのため、中だるみだと思って最後まで読めない人もいるかも知れません。

ちなみに私の周りでは『豆の上で眠る』が湊かなえ作品で一番好きと言う人もいます。

しかし上記で書いた通り、しょっぱなから持ち出した「姉は誰なのか」という主軸一本で話が進んでいくため、飽きる人がいるのもまぁ仕方ないかなと思います。

注目すべき面白い点

ネタバレではないですが、おそらくオチは途中でなんとなく気づく人は結構いると思います。しかし途中で散りばめられた伏線はしっかり回収します。

そしてこの本で注目すべき部分はオチではありません

オチを知った上で、途中で描いてきた様々な周りからの言葉や事実、主人公が抱えている「本物とは何かのか」という疑問に対しての心理描写こそがこの本の面白い点ではないかなと思います。

そしてこの話はリドルストーリーに近いです。

最後まで読んでも、おそらく回答がありません。だからこそ、ちゃんとした答えが用意されてある小説を求める人からすれば、「なんなんだよっ」と思ってしまうんだと思います。

答えはありませんが、主人公の気持ちに感情移入しやすい人は、暗い気持ちにはなりますが没頭出来て非常に楽しめる作品ではないかと思います。

湊かなえさんの小説は非常に読みやすいことで有名ですが、この作品はイヤミスの中でも結構クセのある作品だと思います。

『豆の上で眠る』が好きな人へのおすすめ

豆の上で眠るが好きな人は暗い雰囲気の小説が好きなイメージです。

モヤモヤの残り方、救われないラストの展開などを考えると、重松清さんの「疾走」などは結構ハマるんではないでしょうか。

重松清『失踪』

孤独、祈り、暴力、セックス、殺人。誰か一緒に生きてください――。人とつながりたいと、ただそれだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた十五歳の少年のあまりにも苛烈な運命と軌跡。衝撃的な黙示録。

読書メーターより

えぐい程救われない、暗くて切ない話。

私は大好きな作品ですが、中学・高校・大学生あたりが読んでしまうと、同年代の自分と重ねて精神的にかなりきついことになるかも知れませんが、オススメです笑

上下巻ですが、1巻ごとにそこまで厚くないので読みやすいですよ。

『豆の上で眠る』まとめ

万人におすすめできるかって言われたら正直微妙ですが、読んだ後の読了感は独特なものがあり、色々と考えさせられる、そんな小説です。

結構切ない感じですが、個人的に好きなタイプなのでオススメです。

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