映画「湿地」の感想・考察・登場人物の解説。

2021年2月24日更新

⇒ホルベルク人物紹介欄修正しました。

アイスランド発のミステリー映画

「湿地」

amazonプライムにて配信されていたので視聴したんですが・・・・

内容は面白い。

でも映画として別に面白くはない。

なんでだろう?

つまらない訳ではないんですが

理解しづらいのと、北欧ってのがネックなんだと思う。

ちなみに自分は大学の頃に北欧系のゼミに入っていて

スウェーデン語も少し勉強していたこともあったりして、一般人よりは北欧への馴染みがあるつもりなんですけどね・・・・

それでも!!!

それでも登場人物の名前が覚えられないし

何言ってるかわからない感が強いっ!!笑

だからいつも以上に集中して映画を観るんですが

それでもやっぱり理解しずらいかなぁ~~って思います。

この記事では簡単に

  • 「湿地」がどんな映画か
  • 登場人物を整理してみる
  • 考察と解説
  • 感想とまとめ

このあたりを書いていきます。

「どんな映画か?」以外は基本的にネタバレあり

みんなでどんな映画だったのか考察しようぜ!!

って形で書いています。

「湿地」をみたけどわからなかった人。

面白くないって思った人。

大丈夫です、多分みんな100%は理解していないと思います笑

ではどうして理解しづらい映画なのか、下記で説明していきます。

湿地ってどんな映画?

感想だけ読みたいって人はここは飛ばして頂いて大丈夫です。

「湿地」はアイスランド・デンマーク・ドイツの合作映画になります。

「トーキョーノーザンライツフェスティバル2015」ってので上映されました。

「このミステリーがすごい!」のベストセラー小説を映画してるんですが

日本の「このミス」とは違うらしいです。

内容はネタバレと紙一重な感じなので説明しにくいのですが

北欧独特の暗~い雰囲気のミステリー映画になっています。

一人の少女が病死したんですが

殺人現場にあった写真から過去の事件と関係があるんじゃないか?

ってことで警部が調べて真相を探っていく・・・

そんな感じ。

登場人物を整理

ここからが本題ですね。

この映画はおそらくアイスランド語、まぁ北欧圏の言葉なんですが

まぁ~馴染みがないですよね笑

普段、字幕にして洋画をみている以上に何故か内容が入ってこない・・・

そして何よりも、登場人物の名前が覚えられないんですよね。

  • 誰が誰だかわからない
  • 内容が難しい

この二つがそろった時点でもぅ負けです。

なので少し整理してみます。

ここからネタバレします。

登場人物

エーレンデュル警部

湿地の主人公。顔の怖いおじさん。

エヴァ

エーレンデュル刑事の娘。

クソビッチで、ゴミみたいな生活を送っている。性格もどうしようもない。

物語ラストでは、子供を産んだのか中絶したのかわからない。

オルン(男)

物語冒頭で殴打され殺害されていた「ホルベルク」。これを殺した犯人。

コーラという娘がいたが、難病で亡くなる。

本作のサブ主人公的存在。

コーラ(女の子)

オルンの娘だが5歳で亡くなる。原因は遺伝性の難病。

ホルベルクと同じ難病であることから、ホルベルクと血がつながっていることになる。

ホルベルク

この物語のキーマン。

冒頭で殺されるが、この人物が難病の保因者である。

遺伝性の難病であり、2人レイプした経験がある。そしてどちらも妊娠。

その一人がコルブルンで、コルブルンとの間にできた子供が「ウイドル」

もう一人がオルンの母親(物語後半で発覚)

ホルベルクの自宅にウイドルの墓標の写真がありました。

エレンボルク

エーレンデュルと行動を共にするおばさん捜査員。

ルーナル刑事

もう引退したが元刑事。

こいつが黒幕で、ホルベルク・グレータル・エットリデの3人を使って悪事をしていた。

エットリデ

服役中のチンピラ。ホルベルクが死んだ時に脱獄していたので怪しまれたがこいつが色々ゲロッたおかげで事件が真相へと近づいた。

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考察と解説

上記の登場人物を整理した上で、この映画の内容と解説を順番に説明していきます。

冒頭、オルンは娘コーラの病気を問い合わせます。遺伝性の難病とわかりますが、5歳で亡くなった様子。

子供たちが死体を発見します。これはホルベルク。

(この時点で床下にはグレータルってレイプ野郎も死んでいます。臭いのは湿地が原因でもあるが死体がいるからだった。この時点で床下開ければ気づけたのに・・・)

そして墓標の写真を発見。これは30年前に起きたレイプ事件の被害者が生んだ娘ウイドルの写真。

ウイドルについて探っていくとコルブルンという女性の娘だということがわかる。ただ、ウイドルは遺伝性の難病で4歳で亡くなっていた。しかもコルブルン自身も自殺しており、父親不明。

ここで唯一の近親者である叔母エーリンに話を聞くが「妹をあんな目に合わせた警察は許さない」と切れられる。そのあとホルベルクの死を伝えた後、話を聞くと「ルーナル刑事に聞けばよい」と言われる。

エーリンはホルベルク・エットリデ・グレータルの3人コルブルンをレイプしたこと話した。そのことをルーナル刑事に訴えが、取り合ってもらえないどころが悪評を流されることに。

結果、コルブルンは妊娠して子供を産む。その子供がウイドル

そのウイドルも4歳で遺伝性の難病で亡くなり、そのあと後を追うようにコルブルンは自殺。

ホルベルクが死んだ時、ウイドルの墓標の写真をもっていた。

つまり、ウイドルの父がホルベルクなんじゃないかって疑い始めます。

このエーリンの話から、レイプ犯の3人を追うことになります。

グレータルは1970年の時点から行方不明。

エットリデは服役中なので聞き取りに行った結果、強姦された女の人はもう一人いることがわかります。名前はわからないが地名の手がかりを得ます。

そのあとグレータルの母親に聞き取りをすると、グレータルが失踪した時の担当ルーナル刑事は早く操作を打ち切りにしたいと言っていたことを知る。

そのあと検死医からホルベルクの頭から良性の腫瘍が見つかったことを聞きます。ホルベルクの妹が昔死んでしまったことと関係があるらしい。

そのことから、ウイドルの脳が操作のカギになると考え、土葬された墓を掘り起こしますが脳がみつかりません。

結果、アイスランド遺伝子研究所から保管されたウイドルの脳が見つかる。

ウイドルはかなり特殊な遺伝病のである「神経線維腫症」保因者であり、幼少期に発症し脳腫瘍で亡くなるケースが多いとのこと。

しかし、稀に幼少期に発症せず普通に寿命を全うする場合もあるとのこと。

しかしその場合も遺伝性の病気の「保因者」であることは変わらず、今後も遺伝していく。

それがホルベルクだった。

ホルベルクは発症していませんが、保因者であるために、レイプをした際にできた子供には遺伝します

ここでコルブルンをレイプしたのはホルベルクだと結論づけられます。

そのあと、エットリデが脱走したことが判明し、ルーナル元刑事を殺します。そしてエットリデが捕まる。

そのあと、床下を探るとグレータルの白骨化した遺体を見つけます。(最初からきづけよ・・・・)

ここから過去にあったことのネタ晴らしです。

30年前ルーナル元刑事は、エットリデ・グレータル・ホルベルクがレイプしたことを隠蔽していました。

その見返りとして、3人はルーナルの言いなりに泥仕事を請け負います。

そんな中、調子に乗り出したグレータルエットリデ・ホルベルクが殺害し、ホルベルクの家の床下に隠蔽したとのことだった。

グレータルの死体を見つけた際にネガも発見。これにはもう一人ホルベルクにレイプされた女性の写真があった。

それはオルンの母親だった。

オルンの母親はこれをみとめましたが、オルン自身は船乗りの旦那との子供だと思っていて、オルンの娘コーラが脳腫瘍で死んだときに、初めてホルベルクにレイプされたときの子供だと気づきます。

オルン自身は、遺伝性の病気でコーラが亡くなったことに疑問を覚え、必死で突き止めようとします。

家系図を作ったりしましたが、後にアイスランド遺伝子研究所に入社。74年に亡くなったウイドルの病気にたどり着き、これをギリの妹だと確信。そしてホルベルクの妹が亡くなっていたことを知り、ホルベルクが父親だと確信した。

こうしてオルンは父親であるホルベルクの家に行き、口論の末「保因者は子供を作るべきではない」とホルベルクを殺害。

そして自分が何者かわからなくなったオルンは自殺した。

これがこの映画の解説になります。

感想とまとめ

考察書くのにめっちゃ時間かかった。

ここまで整理して、やっと少しわかるかなぁというレベル・・・・申し訳ないです。

そして結果からわかる通り、

暗い上に、バッドエンドみたいなもんです。

ただこうして整理すると

話自体は結構面白いんですよね。

だからこそ、これは小説で評価されるべき作品だったんじゃないかなぁって思います。

映像化した際の、テンポの悪さ、どんよりした雰囲気、そしてなんで冒頭の時点で床下から匂いがきているのに

「湿地のにおいだ」

とか言って探さないんかいっ!っていうのはまぁ仕方ないですよね。

難しい内容な上に、北欧の言語なのであまり耳が馴れず、違和感があるのは仕方ないですね。

映画としてはパッとしない作品になっているかと思いますが、なんだかんだじわじわ来る面白さがあるんじゃないかなぁと思います。

気になる人は小説を読んで見るのも良いのかもしれませんね。

湿地の評価と視聴方法

評価

映画「湿地」の評価
オススメ度
(3.0)

北欧映画で有名なドラゴンタトゥーと並ぶミステリーとかジャケットに書いていますが、

ドラゴンタトゥーの方がまだわかりやすいかもしれません。

視聴方法

自分は今回「amazonプライム」で視聴しました。

プライム会員であれば無料で観ることができたからです。

正直、あえてレンタル等のお金払ってまで観る価値は・・・・・って感じなので。

プライムは月額にすると400円前後でamazonでのお買い物が翌日配送可能になったり

amazon使う人には必須のサービスなので

入ったら、ついでに見てみるのがオススメです。

ではまたノシ

2 COMMENTS

人物紹介のホルブルンの欄が間違っています。
『コルブルンとの間にできた子供が「オルン」』オルンの母親とコルブルンは別人です。

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電脳管理人

大変失礼しました。
ご報告、ありがとうございました、修正致しました。

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