どーもー!!
今回はアメリカン・ホラー・ストーリーのシーズン7「カルト」について書いていきます。
別記事でこの「カルト」についてご紹介しましたが、こちらの記事では1話ごとに焦点を当てて書いていきます。
アメホラって、思った以上に内容が難しいんですよね。
だから結局なんの話だったのか?ってところがぼやけちゃう人もいるかと思います。
ってことで、一話ずつ追っていこうと思います。
最初に結論から言っておきますが
予想以上に面白いですよこのシーズン。
特にラストの畳みかけるような展開。
どんでん返し。
メッセージ性の強さ。
アメホラの中でもトップクラスかも知れません。
ざっくりなあらすじと内容、重要な部分を抜粋して書いていきます。
内容については全て表示していると長くなるので、みたいところだけクリックしてみて下さいね!
目次
1話「混乱の幕開け」
1話の内容と出来事
※できるだけわかりやすくするために、1話の中でも区切りがあれば番号を振って区切っています。
1.トランプ就任
トランプ大統領が当選した時の実際の映像から始まる。
主人公アリーは同性愛の結婚が遠ざかることに泣き崩れた。恋人の女性アイビーも悲しがる。
家に読んでいた隣人の裁判官チャンも不満を漏らす。一方、別の場所で青い髪の男”カイ”はトランプ就任に発狂し喜んでいた。
2.最恐ピエロ
場面は変わり森でイチャイチャするカップル。すると顎を隠した怖いピエロが登場。彼氏の首を切り裂いた。逃げ惑う彼女も追いかけてバスで殺した。
・・・という本を、アリーの息子”オズ”は夜にこっそり読んでいた。
アリーに見つかり、何の本を読んでいるのかと取り上げられたが、アリーは恐怖に震える。アリーはピエロ恐怖症だったのだ。
3.裁判所でカイが申し立てる
ユダヤ人収容所の警備についてカイは裁判所に申し立てる。裁判官はアリーの隣人であるチャンだった。
カイは申し立てよりも、トランプ大統領の凄さや「世間は恐怖の欲している」のようなことを興奮しながらと説明するが、チャンに軽くあしらわれ「浮かれているだけじゃないかな」という事を言われる。
理解しようとしないチャンに対して、カイは一人不満と怒りを抑えていた。
4.アリーの恐怖症
アリーは選挙でのショックが大きく、政治的ストレスのせいで克服したと思われていた恐怖症が再発しかけていた。そのことを、ヴィンセント医師に相談していた。しかし有益な解決方法は見いだせなかった。
帰りにスーパーによるが、店員のゲイリーはトランプ就任を喜んでおり気分が良くはならなかった。すると突然人の気配が消え、あろうことか複数のピエロが現れた。しかもそのピエロの容姿はアリーの恐怖症を知っているかのような姿だった。
顔にぶつぶつと穴が開いているピエロ、脳みそが露出していてセックスの真似ごとをしているピエロ・・・。キックボードで追いかけてくる顔が3つのピエロ。
あまりの出来事に恐怖するがどうにか車に戻り恋人のアイビーに連絡を取るも、信じてもらえなかった。アイビーはレストランを経営しているので、お店で2人は話し合いをするが、どうにも上手くいかない。一緒に居ても昔のような情熱はないし、選挙のことでもケンカのようになっていたからだ。(二人はトランプを支持していないのは一緒だがアイビーはヒラリー派、アリーはスタイン派のため)
2人が外で話している時、2人に向かってカイがジュースをぶちまける。「おっと、ごめん」というが態度が異常に悪かった。
5.子守りとカイ
アリーとアイビーは息子オズの面倒を見てもらう人間を雇うため、子守りの面接をしていた。彼女の名前はウィンター。発言からするにヒラリー派で女性目線の人間だったので、印象が良くそのまま子守りとなる。
一方カイの家、おそらく面接をする前の話。カイと指切りをするウィンターの姿があった。
夜、カイは移民者と思われるコワモテの人達に向かって、パンパンにおしっこを入れたコンドーム風船を投げつけ挑発する。当然、カイは集団リンチに合うが、その様子を仲間が撮影していた。
6.オズがピエロを目撃
アリーはアイビーの店で2人の食事を楽しんでいた。しかし、アリーはパンに空いた複数の穴から血が出てくるのを見る。あたりを見回すと、スーパーでみたピエロと同じ姿だったので、パニックになる。
一方、オズは子守りと一緒に勉強をしていた。しかし、子守りはダークウェブで怪しい動画をオズに見せていた。そんな中、オズは一人外を見ると、向かいのチャンの家にアイスクリームのトラックが止まるのを目撃する。そしてそこから複数のピエロが降りてくるのを見る。
帰宅したアリー達は、家の近くにパトカーが複数いるのを知る。向かいに住んでいる裁判官のチャン一家が亡くなったのだ。
そしてオズはその殺される瞬間を目撃していた。
1話のポイント
- アリーの恐怖症
- ピエロは存在するのか
- カイと関係があるのか?
アリーは選挙前までは調子が良かったのですが、元々恐怖症を持っていました。
- ピエロ恐怖症
- 集合体恐怖症
- 血の恐怖症
集合体恐怖症はぶつぶつしたものですね、ハスの葉だったり、ハチの巣だったり・・・・私も集合体恐怖症なのでこれをかいているだけでも気持ち悪くて鳥肌が止まりません笑
アリーの嫌いなものが組み合わさったかのような、気持ち悪いピエロ。これがアリーの幻影なのか本当にいるのか。オズも目撃しているのを考えると、現実のような気がしますよね。
2話「闇を恐れるな」
2話の内容と出来事
1.早くも新住人が・・
息子オズは隣人のチャンがピエロに殺されるところを目撃した。しかし、警察の見解では「無理心中」とされていた。
そんな事件が起きたばかりというのに、隣の家には新しい住人が引っ越してくる。不信に思ったアリーが引っ越しを覗いてみると、謎のドラム缶を運んでいる姿を目撃する。
カイは先日の移民者に暴行される動画をアップすることで、一躍「時の人」となっていた。
アイビーのレストランでは、先日のカイのこともあり、移民者を解雇しようという動きがみられた。移民者である従業員ペドロを庇うアイビー。
子守りのウィンターはオズと向かいの家の様子を見に行く。アリーが様子を見に行くと、向かいの人は養蜂をしておりオズは喜んでいたが、アリーは集合体恐怖症のため、ハチの巣をみて具合が悪くなっていた。引っ越してきたのはウィルトン夫妻。夫のハリソンはゲイ。妻のメドーは昔皮膚がんを患っていた。
2.アイビーの職場で・・
夜、アイビーの店の警報システムが鳴った。アリーは一人で様子を見に行くが、冷凍庫で従業員の死体を見つける。それは、先日「移民者を解雇しよう」と言っていた人物だった。
アリーは家の警備をより強固なものにしようとしていた。そんな中、向かいのハリソン夫婦が、護身用にと銃をアリーに渡した。
カイが自宅を訪ねてきたがアリーはジュースを掛けられたこともあるので警戒し、協力も断った。
3.家が停電になり・・
アリーはウィンターと家で2人だった。が、突然「停電」になる。ハリソン夫婦がわざわざ玄関まで来て、これはテロだから、このあたり一帯が全て停電になっている」と伝えてくる。
そしてウィンターも自宅が心配だからと家をでた。
パニック状態の中、外にはアイスクリームのトラックが・・・。アリーの横に突然ピエロが出現し、持っていたロウソクを吹き消した。
家の中にピエロがいると感じるが玄関を叩く音が聞こえる。怯え切ったアリーは銃を構えながら犯人らしき人物に発砲するが、そこにいたのはアイビーの店の従業員で移民者のペドロだった。
2話のポイント
- 絡み始める政治
- ハリソン夫婦が怪しい!
移民者の受け入れ問題なども絡み始め、政治との繋がりが増えてきましたね。
新しく引っ越してきたハリソン夫婦の怪しさが半端じゃないですね・・・・ラストの展開含めてなんか裏がありそうですね。
3話「死のマーク」
3話の内容と出来事
ある夫婦がヴィンセント医師と話しているシーンから始まります。
その夫婦は棺桶が苦手だったが、やっとのことで克服できたと、喜んでヴィンセントに話していた。
しかし、夫婦は帰宅すると複数のピエロに襲われる。用意された二つの棺桶に夫婦ともども閉じ込められてしまいます。ここでこの話は終了。
誤ってアイビーの店の従業員を銃殺してしまったアリーは「レズビアンの差別主義者」とされていた。更に隣に越してきたハリソンとメドーにも、最低の人種差別者と罵られて関係は最悪になる。
アリーはヴィンセント医師に相談し、アドバイスを貰う。
アイビーはアリーと一緒に車で仕事場に向かうが講義者が殺到しアリーは戸惑う。そんな時、不意に現れたカイ・アンダーソンに「俺が気を引くから」とその場を助けられました。
不可解なことが多く起きる中、アリーはハリソンとメドーが犯人だと確信する。そんな時息子オズがハリソン達から「ミスター・ギニー」というモルモットを貰う。激怒したアリーはハリソンに電話する。電話先では、ハリソン夫婦以外に警官ジャックもいた。
場面は変わり、カイがメドーと指切りをしながら会話している。
アリーは嫌がらせがエスカレートしてきたのでハリソンの家に行きブチギレる。家に気味の悪いスマイルマークを描かれた上に、ミスター・ギニーが電子レンジに掛けられて殺されていた。しかし「そんなこと知らない、そんなものも書いていない、むしろ書かれたら殺されるぞ!」と言われる。しかしアリーは聞く耳を持たず。
家に帰るとガスマスクをつけた人が庭で緑色の液を巻いており、アリーは気絶。
また場面が変わり、カイがハリソンと指切りをして話している。
何日後、オズはパソコン画面をアリーとアイビーに見られる。そこに映っているものはアリーがウィンターに背中を流してもらっている浴室でのシーンだった。
これに怒ったアイビーはオズを連れて家を出ようとしたところ、隣人のメドーが何やら叫んできます。
「妻が死んだ」と言っており、アリーと再び口論に発展する。目を離した隙にオズが勝手に隣人の家に入っているので駆けつける。すると、2階へ上がる階段の壁に血が付いており、オズの見つめる先には謎のスマイルマークがあった。
3話のポイントは?
- ヴィンセント医師の患者がピエロに襲われている?
- ハリソン・メドー夫妻はカルトの信者っぽい
- 何者かがアリーの自宅に何かを撒いていた
カイの思い描いた筋書き通りに進んでしまっている感がやばいですね。
2話で怪しさを放っていたハリソン夫婦はやはりクロっぽいですよね。
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4話「11月9日」
1.選挙当日の話。
アリーとアイビーはそれぞれ選挙を行い、アリーは「スタイン」に投票、アイビーは「ヒラリー」に投票した。
その後、血を流しながら選挙の投票所に行くカイと中年太りの男。その男は「トランプ」に投票し発狂した。血を流した男は片腕を失っていた。
2.カイとハリソン(アリーの向いに住んでいるゲイ)の出会いの話(過去)
カイはジムでトレーニング中。担当トレーナーはハリソンだった。ゲイというだけで汚れ仕事を押し付けてくる別のトレーナーに嫌気がさしていた。ハリソンは私生活も不幸に襲われ、お金がなく家は差し押さえ状態。
ハリソンは仲良くなったカイに相談する。そして終止符をうつようにアドバイスする。
結果、ハリソンはトレーナーを殺し、カイが隠蔽する。これによってハリソンはカイの仲間となった。
3.カイとビバリーの出会いの話。
カイは自宅でニュースを見ていると「ビバリー」という黒人のキャスターが目に入る。
「戻れて光栄です」と発言する彼女の中に「深い怒り」を見たかいカイは彼女を仲間にすることに決める。
ビバリーはまじめにリポーターの仕事をしているのにインタビュアーには馬鹿にされ、プロデューサーは枕営業してくる別の女性リポーターに首ったけ。そんな状況を知ったカイは女性リポーターをピエロ姿で殺害。
これによってビバリーはカイを信頼し「私とあなたは同等」として仲間となった。
4.アイビーとウィンターの話。
アイビーはクリントン派とトランプ派がぶつかり合うデモの中心にいた。そんな中、アイビーはトランプ派の男に身体を触られます。咄嗟のことに対応できずにいたアイビーを助けた若い女性。勇敢に立ち向かった女性にお礼をいうアイビー。
実はこの女性がウィンターだった。のちにアイビーの家の子守りをする派手な女性。
ここでアイビーとウィンターは仲良くなった。そしてあの身体を触ってきた男に制裁をするために、男が務めているスーパーに行き、男を監禁する。
ウィンターはカイに男の事を話す。(何故か一緒の家にいた)
監禁された男が一人で「助けてくれ!」と叫んでいたところにカイが登場。手錠で繋がれた男にのこぎりを渡し「投票所に行きたいのであれば誠意を見せろ!」と言うと、男は自分で手を切り落とした。
ここからの話は物語冒頭に繋がるという訳ですね!
4話のポイントは?
- アイビーとアリーは投票した人が違う
- アイビーはウィンターと過去に出会っていた!
- カイは人の怒りを利用して信者を作っていた
「どうやってカイが仲間を増やしたのか」に焦点を当てたエピソードですね!
カイの洗脳話術がやばいですね。シーズン7「カルト」はこの回から面白くなっていきます。
5話「野望の動機」
1.次の目標は・・
黒人リポーターのビバリーが向かいの家の妻「メドー」が行方不明になっていることを報道するところから始まります。
場面は変わり、カイは事務所で仲間と会議をしていた。カイは世間を恐怖で陥れ、指導者である自分を頼るようにするよう考えた。
そして次の目標はビバリーの上司であるボブだった。
そんな会議の最中、遅れて入ってきた女性の姿が。それはアリーの妻アイビーだった。
2.ピエロがボブを襲撃
場面は変わり、ボブの家にピエロが襲撃する。手足を縛りつつ話を聞くと「屋根裏に奴隷がいる」ということを話した。
それぞれ仮面をとるピエロたち。正体はカイたちだった。カイ、ウィンター、ハリソン、ビバリー、アイビー、そして名無し男。
屋根裏に行くと生身の身体を複数のフックで吊るされマスクを被せられた男性を発見。躊躇なくカイはこの男を殺した。
そしてその後、動画を取りながらボブも殺害する。
家に戻ったカイたち。カイとビバリーは話をしていた。ビバリー曰く仲間のRJ(名無しの男)が裏切る可能性があると発言。結果、仲間内でRJを殺すことになった。
3.メドーが叫ぶ
一方家で一人で過ごすアリーは向かいの家の様子に異変を感じる。見に行くと妻のメドーが庭に埋められる寸前だった。驚いたアリーは自宅に戻り警察に電話をするが繋がらず。すると、扉と窓が強くたたかれた。
叩いていたのはメドー。「助けて!」という言葉と同時に、金髪の警官も、ハリソンも子守りのウィンターも、そしてアイビーもカルト教団の一員よ!と叫び伝える。
4.RJの殺害
不安要因を取り除くとして、クギを打つ工具「インパクトドライバー」を使いRJを殺すことになったカイたちだが、仲間の中で一番信頼の置けない人物が最初にクギを打ち信頼できる人間なのか見るという事になる。選ばれたのはアイビーだった。アイビーは動揺するも、RJの頭めがけて発射。仲間にインパクトを渡し、最後にカイがとどめを刺した。
5.カイの過去
終わった後、カイとビバリーは小指を合わせて話していた。ここでカイは自分の過去の出来事を話す。
交通事故で身体が不自由になってしまった父親はストレスで母親に強く当たっていた。ある日、カイは自宅の2階で銃声を聞く。母親が精神的に耐えきれなくなり父親を銃で撃っていた。止めようとしたところ、母親は銃を口に当てがい自殺。こうして両親共に亡くなった。
カイは兄に電話で相談した。駆けつけた兄は警察沙汰になるのを避けるため、寝室で腐らせることを考えた。そしてその兄とはアリーの精神科医であるヴィンセント医師だった。
カイは悩みつつも、現実を考え親の死を隠蔽することに納得。寝室で粉の薬を掛け、遺体を腐らせたのであった。
この回で死んだ人
・RJ(カイの仲間)
・ボブ(ビバリーの上司)
・ボブの家の屋根裏にいた奴隷
5話のポイント
- メドーに何があったのか?
- ピエロが過激になっていく!
- 実はアイビーは・・・・
冒頭でのカイの会議中に遅れて入ってきたアイビーには「うわぁぁあ、まじかぁ・・・」となりましたね。
あとこの回は非常にグロ度が高いです。耐性がない人、注意しましょう。これ地上波では放送できないな・・・っていうようなシーンが多いです。特にボブの家を襲撃するシーンと、RJ殺害のシーン。どちらも具合悪くなりそうでした・・・。
6話「暗殺」
6話の内容と出来事
1.カイが狙撃される
カイが街頭演説をしているシーンから始まる。
突然、銃声が鳴り響き、アイビーは逃げ惑う。様々な人が撃ち殺されていく中、警察が突入し騒ぎは収まる。
しかし、そこで銃を捨て手を挙げていたのはアリーだった。そして後ろには撃たれたカイの姿があった。
2.アリーとメドー
メドーが家に叫びに来た後の事。ヴィンセント医師に電話をかけて、アイビーもグルの可能性があることを伝えるが、また幻覚を見たのかと言われる。
隣の家の様子を見ると、ハリソンとジャック警官がセックスをしていた。メドーは捕まっていたが救出することに成功。とりあえずアイビーの店に逃げた。
アリーはメドーと話をする。家にピエロがやってきたのはアイビーたちの仕業だったこと、庭に何かを撒いていたのは”ただの水”だったこと。鳥は毒エサで殺したこと。
「恐怖を煽れば人々は誰かを頼ろうとする」
そうすることでカルト信者を増やし世界を征服することがカイの目的だと全てを話した。しかしアリーは納得できない。アイビーはそんなものに入らないと。メドーはテレビに映るカイの姿を見せる。全てこいつがやったことだ、アイビーはどこにも属さなかったからこそカルトに入ったのだと。
3.メドーとカイの話
メドーはカイの事を好きになってしまった。彼に評価してもらうことが何よりも幸せになるし、必要とされることが何よりもうれしかった。
しかし途中で気づく。これは仲間全体の思想に進んでいるのではなく、カイがやりたいことやるだけの集団だということ。自分に掛けてくれた言葉は自分だけに掛けてくれた言葉ではなかった。
嫌になって抜けようとした時、埋められそうになり、アリーに助けられたのだと説明した。
4.サリーの出現
2017年4月3日の市議選の討論会。
カイはサリーという女に「インチキセールスマン」と言われる。カイが自身を保守派というと「あなたは保守派じゃない、ただ恐怖で人を煽っている反動主義者よ」と否定。
そしてサリーは宣言します。今回の市議会議員に立候補すると。カイはこの女の出現に焦った。
5.選挙翌日の話
2016年11月9日。
アイビーは選挙当日に、手を切ってでも投票しに来た男に怯えていた。自分とウィンターで監禁した男が血を流しながらも投票したのだ。ウィンターは兄が助けてくれるというので兄のもとを訪ねる。
兄の元へ行くと指切りをして真実を話す。アイビーはアリーに対して沢山のストレスを掛かえていた。実際にオズを産んだのはアリーで、アイビーは子育ての蚊帳の外になっていたこと、選挙でジルスタインに投票したこと。
カイはアイビーに手を差し伸べる。
6.サリーが襲われる
アリーはヴィンセント医師にメドーを預ける。
一方、サリーは自宅で仕事をしているとドアを叩く音が聞こえる。ドアを叩いていたのはアリーだった。アリーはカルト教団に関して話し、注意を促すが「わかった」と言われ本気では受け止めていなかった。
そしてメドーと会って、記者会見を開いて欲しいと話している中、突然複数のピエロたちが部屋に入ってくる。
ピエロの仮面を外したカイはサリーを拘束し、サリーのアカウントのFacebookで「私はある結論に達した。未来は利己主義によって導かれるでしょう。私はそんな未来に耐えられそうもない、これを遺書とします」と書き残し、サリーを殺した。
その後、誰かいるか探すため、ピエロの仮面をかぶったアイビーはお風呂場でアリーを発見するが、見てみぬふりをした。どうにか逃げ出せたアリーは再びヴィンセント医師の元へ。しかしあまり信じてもらえなかった。
アリーはメドーを探すため、カイの街頭演説に行く。するとメドーが銃を乱射し、複数の人間を殺していた。
辞めろ!と駆け寄ったアリーの目の前でメドーは自殺した。
6話のポイント
- 何故アリーが銃を持っているのか
- アイビーに何があったのか
アイビーとメドーの過去が映し出されます。
そして冒頭でアリーが銃を持っているシーン、最初は謎だと思いましたが6話を見ればどうしてそうなったのが明かされています。
7話「女の報復」
1.1968年。ある女が車で売春しているシーンから始まる。
このあと、この女はガンショップで銃を購入する。店員に「何に使うんだい?」と言われると「ウォーホルを殺すんだ!」といい場面は終わる。
この女はヴァレリー。脚本家で、あの「アンディ・ウォーホル」に脚本を持ち込むが「女だから」という理由で相手にされません。それどころか、その脚本を使って舞台をやろうとしている。
怒りに満ちたヴァレリーはウォーホルを銃殺した。
※アンディ・ウォーホルは実在する有名な活版印刷のアーティストですね。「マドンナ」「キャンベルのスープ缶」など、今でも人気です。
2.ビバリーの不満
時は戻り現代。力をつけてきたカイはビバリーと最初に約束していたことを守ろうとしない。安定した世界にしようとしている。ビバリーはカイに不信感を抱いていた。
そんな時、ビバリーの前に一人の女が現れる。黒のケープをきた老婆の名前はビービー。何かあればここにきてとホテルの番号を渡す。ビバリーはビービーに会い、ビービーを連れてアイビーとウィンターの元を訪れる。
3.ヴァレリーの話
ビービーは昔話を始めた。彼女はヴァレリー(ウォーホルを殺した人)の恋人だった。ヴァレリーはウォーホルの事もあり、男の事が大嫌いだった。スカムという「男性根絶協会」のリーダーであり、世の中の男を全て皆殺しにすると言っているフェミニストだった。
1968年、スカムは見せしめにカップルを殺害した。しかし、話を聞いていたアイビーたちは「あれはゾディアックがやった事件でしょ?」と問いかける。
実はあの事件はスカムがやった事件だとビービーは明かした。刑務所にいるヴァレリーは仲間で恋人であるビービーに怒る。ゾディアックの犯人は男だと。また女の手柄を横取りするんだと。
※ゾディアック事件は1968年から始まった実在する「未解決事件」です。
出所したヴァレリーは、仲間だった男をバラバラにして殺した(彼がゾディアック事件に絡んでいたため)。
手足を切断し、性器を口の中に入れて十字に見えるように死体を遺棄した。しかし、この事件もヴァレリーがやったのにも関わらず、頭のおかしい女だと思われ信じてもらえない。怒りも精神も限界に来ていたヴァレリーはウォーホルの幻影をみるようになり、そして孤独死した。
4.ハリソン襲撃
話を聞き終わったアイビーたちは、カイへ反撃することを決める。
アイビーはハリソンを自分の店に呼び、襲撃する。
縛り上げたハリソンに、メドーの事を追求するが、カイへの忠誠を誓うばかり。「意味のある死だった」と発言するハリソンにアイビーは怒りをぶつける。電動ノコギリで切断して殺害した。
次の日、ビバリーはハリソンが殺害した事件を報道する。まるでカイへの挑戦状のようだった。
一方カイは、テレビでその様子をみていた。しかし、隣にはビービーの姿があった。
この回で死んだ人
・ハリソン(向いの家のゲイ)
7話のポイント
- 仲間割れが本格化してきた
- ビービーという謎の存在と過去
- ハリソンの死
今回は、ほとんど過去の話なので物語はそんなに進んでいません。ゾディアックやウォーホルなど、実際にあった話を混ぜ来ていますね。そーいうところがアメホラの面白いところでもあります。
ラストのシーンを考えると、どの辺までがカイの想定の範囲内なのかが非常に気になりますね。
8話「救世主」
8話の内容
1.アイビーたちの不満
ヴィンセント医師は弟カイの元に行く。腹を割って話すが「今後おれの事を市議会議員と呼べ」と言われる。
場面はアイビーのお店へ。
アイビーのお店はカイの部下たちのたまり場となっていた。アイビーとビバリーはキッチンの手伝いをさせられ男たちに対して怒りをため込んでいた。手伝いにはウィンターの姿もある。
カイは議会で自分の部下たちを街に配備する新しいルールを提案していた。
ウィンターもカイが全て企んでいることを知っているが、今の自分がいるのはカイのおかげでいると主張する。
ハロウィーンの出来事(次の話)を話し、カイを正しい道に戻すとビバリーを説得するが、このままの状態が続くならカイを殺すとビバリーは言った。
2.2015年10月
時はさかのぼり、2年前のハロウィーン。ウィンターとカイはウェブで煽り行為をして遊んでいた。するとダークウェブで注目され、チャールズ牧師と名乗る人物から「審判の館」という場所に招待される。
審判の館に行くと「ここで見たことは口外してはならない」と言われ中に通される。まるでお化け屋敷のような演出で、瀕死の人間が「助けて・・・」とつぶやく。
子供を産んだ出血で死にそうな人、薬漬けの人間・・・全て本物だった。
椅子に縛られたゲイと思われる人物を危機一髪で助け、他の囚われた人間たちも開放する。カイは悪事を暴きチャールズ牧師を椅子に縛り付け、囚われた人間と同じように背後から刃物で貫いた。
このことでカイは薬を飲み始め、全ての人を救うことが出来ないと悟った。そして世界を初めからやり直そう考えたのである。
3.聖なる旅路(セックス)
ウィンターはカイと指切りをして話す。カイは途中で指切りをやめる。ウィンターに心から愛していると告げる。そして俺たちの新しい家族を愛すると発言。
俺たちから救世主から生まれるといった。近親相姦とおもいきや、行為の間にジャックを挟むことで可能にするという。
アリーはヴィンセント医師に自分を信じていなかったと怒りをぶつける。そしてカイが弟だという事を告白する。この時、ウィンターが子守りだったことも判明するヴィンセントは自分を信じてくれというがアリーは泣き叫んだ。
カイ、ウィンター、ジャックは聖なる儀式を始める。
ウィンターは横たわり、ジャックに挿入される。良いところになったらカイがジャックに挿入すれば、ウィンターに聖なる子供が宿るらしい。(どーゆう事だよ・・笑)
しかしウィンターはバカバカしくなり、途中で中断する。
4.アリーとカイ
アリーはカイを自宅に招く。カイと取引しようとする。兄のヴィンセントがカイを施設に入れようとしていると伝える。
5.ジャックとウィンター
ウィンターは囚人服を着せられ三角帽をかぶり、ゴミ拾いをしていた。そこにジャックが車で現れる。ジャックは「カイは温暖化を信じていないからゴミを元の場所に戻せ」といった。カイの忠実な犬だなお前!とウィンターが言うと、最初であった頃は逆だったとジャックは漏らし、過去の話を始める。
昔、違法な薬の取引きをしているカイを取り締まったのがジャックだった。捕まえない代わりに分け前をよこせと言ったジャック。ある日、分け前を渡そうとジャックの家に行った時、ジャックは女とやっていたが起たなかった。ジャックにアドバイスをし、立場が逆となった。
車の中で言い争いになるウィンターとジャック。カイの望み通りお前を妊娠させてやる!と首を絞め挿入しようとしたジャック。どうにか払いのけると、ウィンターの手には銃が。
ウィンターは言った。ヒラリーが選挙で負けた時、私も負けたんだと。やはりヴァレリーは正しかった。「男はみんなクズだ。私に謝れ!!!」というがジャックは拒否する。その瞬間、ジャックの頭は打ち抜かれていた。
6.地下室で・・・
地下室に連れてこられるビバリーとヴィンセント医師。アリーが自宅で垂れ込んだせいで施設に入れようとしているのがバレたせいである。
小指儀式をカイに教えたのはヴィンセントだった。カイとヴィンセントは儀式をするがカイはヴィンセントの指を切り落とす。その刹那、ヴィンセントの首をナイフで切り裂いて殺した。
ビバリーが地下室に連れてこられたのは「ジャック殺し」だった。しかし身に覚えがないビバリー。ウィンターが嘘を付いたのだ。
殺すだけではもったいないから独房に連れていけと、連れていかれた。
忠誠心が全てだとカイは言う。新しい仲間が入った、とカイは言った。ピエロたちはそれぞれ仮面を取る。
最後に仮面を外したのは、なんと「アリー」だった。
この回で死んだ人
・ジャック(警官)
・ヴィンセント医師(カイの兄)
8話のポイント
- カイの組織が変わってきた
- アリーが覚醒してきている
- 次々と死んでいくひとたち
重要人物がバンバン死に初めていますね。カイのカリスマ性が良くない方向に向かい始めています。
止められるのはウィンターなんじゃないかって気がするので、彼女がかなり重要な役目になってきていますね。
9話「本物の家族」
9話の内容
1.忠誠心の話
アメリカに実在した、カルト教団のリーダーたちが行った実際の映像から始まります。
カイは同士たちに信者たちを集団自殺させた、3人のリーダーの話をした。忠誠を誓うことが重要だと説いた。
カイは自身が不快に思うインターネットへのアクセスを禁止すべきだと立案した。
段々と全体の流れがカイ側に寄ってきている様子だった。
2.恐怖心の克服
アリーとアイビーはお互いが何故カイの下にいるのか真剣に話し合う。
そんな中、久々にオズと会う。アリーはオズにピエロのコミックをプレゼントする。
アリーはピエロに対しての恐怖心を完全に克服したようだった。
3.忠誠心を試す飲み物
カイは信者とアリー、アイビー、ビバリー、ウィンター全員を地下室に集める。
カイは毒入りの飲み物を人数分コップに注ぐ。一人ずつ飲ませようとするが「おれはこんなもの飲めない!」と叫んだ信者を撃ち殺した。
仕方なく全員飲んだが、実は毒入りの飲み物ではなかった。ただ忠誠心を試すものだったようで、死んでも良いと思って飲み干した信者たちは、晴れて一致団結した。
4.オズの父親は・・
アリーとアイビーは逃げようとするがオズがカイに連れ去られていた。オズとカイは指切りをして話したがアリーに精子を提供した人物はカイだと主張した。カイが父親だったのだ!
アリーは帰宅後、アイビーと夕食をとる。アリーは精神科に入れられた時からアイビーに復讐することを誓っていたことをアイビー本人に話す。そして食事とワインにヒ素を入れていた為、アイビーは死んだ。
後日、アリーは精子提供の会社を訪れる。本当にカイが父親なのか調べるためだ。賄賂を渡すことで父親の情報を手に入れたのだが、父親はカイではなかった。
5.本物の家族
カイはアリーの家にマンウィッチを食べに来た。そしてオズの本当の父親だと明かす。
アリーは精子提供者の紙データの写真をカイの写真にすり変えていたのだ。カイは「俺が行ったことが本当になった」といたく感動し、オズも含めて3人で抱き合った。
9話のポイント
- 実在のカルト教団が登場する
- アリーの進化
- カルトっぷりが度を越えてきている
冒頭シーンでは実在するオカルト教団の話が出てきます。本当にあった事件なので非常にリアルですね。アリーがかなり強気で覚醒し始めています。
正直、自分の中ではこの回が一番やばいと思っています。カイ自身が完全にカルトに染まってきています。独裁者のようであり、自分を神かなんかだと思っていますね。色んな意味でこの回は怖すぎる。
10話「マンソンに囚われて」
10話の内容
1.2016年10月19日
この日、大統領選の最後の討論会が行われていた。ウィンターの家に友達が集まりこれを見ていた。
友人共にヒラリー派だった彼女らにカイは女性差別的な発言をする。逆に友人に煽られたカイは友人をビンタしてしまう。
2週間後、これがきっかけでカイはセラピーに行くことになる。そこで出会ったのがビービーだった。
※ビービーはスカムのリーダーであるヴァレリーの恋人
このセラピストであるビービーが非常に口の上手い人間だった。彼女はスカムに所属していただけあって、かなりのフェミニスト。トランプ支持派のカイを煽り、操り人形のようにするのだった。
彼女曰く、カイは女性の怒りを爆発させることができると言う。トランプも同様で、男女差別が強くなれば返ってフェミニズムが復活するのではと考えたのだ。
2.上院議員になるために・・・
カイは上院議員を目指し公園で演説する。しかしネットを規制しようとしてた反対派がカイを襲う。カイはFBIが絡んでいるとにらんでいた。必死で活動するカイだが、反対派に催眠スプレーを掛けられてしまう。
カイは自身のトラックに何か仕組まれているのではと考える。アリーとウィンターが協力しトラックを探す。
ウィンターは姿を見せないアイビーについて、殺されたことを悟っていた。カイが殺したんだと予想するがアリーは「何故カイがやったと思うの?」と自信の犯行を匂わせた。
カイは部下とテレビを見ているが上院議員が出ていた。議員は「眼中にない」と一言、カイたちは激昂する。
そこでカイは部下たちにチャールズ・マンソンの犯罪の話をする。マンソンを模範し、上院議員になると叫ぶ。
それは1000人の妊婦を殺すだった。
3.夜の病院で・・・
ゲイリーは子供を産まない妊婦がいる病院に忍び込む。
しかし、そこで待っていたのはカイ率いるピエロたち。ゲイリーは「先生、俺が何を・・?」というがカイは「お前は何もしてない」という。
早く妊婦を殺しましょうというが、「お前にはもっと重要な役割がある」と言われる。
納得したゲイリーはピエロたちにナイフで刺されて死んだ。
次の日、病院に出勤した人が叫びをあげる。そこにはゲイリーの死体と「虐殺は辞めろ」というスプレーのメッセージ。この様子をビバリーがいつもの投資でリポーターとしてカイをインタビューした。
4.カイの妄想
カイは盗聴器などが仕組まれていると考え家中を探していた。何かの音は段々と大きくなり耳障りだ。
すると部屋に血だらけになった兄ヴィンセントを発見(いむ)。幻覚見るようになる。そして突然兄は刺された。が、次の瞬間チャールズ・マンソンが現れる(妄想)マンソンはカイに悪いことを吹き込む。
そこにビービーが現れ、カイは罵声を浴びせられる。マンソンは相変わらずカイに話しかける。
しかし突然やってきたアリーがビービーを銃で撃ち抜いた。(アリー覚醒しすぎ)
5.カイとウィンター
ウィンターはカイの頭をそり、ヒゲをそっている。ウィンターはここぞとばかりカイに質問する。
ここにいる部下たちが何なのか、今の兄さんは昔の兄さんを感じないということ・・・
しかし、ウィンターはカイを信じているし愛していると伝えた。カイも愛していると告げる。その上で、最後に一緒に居られるために、今はカイの元を去りたいと告げる。カイは「好きにしろ」と返事をした。ウィンターはとても喜んだがそれもつかの間。ウィンターがどこに行くのか、チケットを含めて全て知っていた。そして部下に連れてかれる。
地下でウィンターはカイに尋問される。カイにこれはなんだ?と盗聴器を出して聞かれる。ウィンターは全く知らなかったがアイスクリームトラックに仕込まれていたとアリーは言った。アリーはウィンターをハメたのだ。
相変わらずカイは妄想のチャールズに話かけて、そして殺すことを煽られる。
結果、チャールズの言いなりになり、首を絞めて殺した。
物語ラスト、地下から急いで出てくるカイの部下のスピードワゴン。何か黒い機器を壊していた。
そこに「何をやっているの?」と現れたのはアリーだった。
この回で死んだ人
・ゲイリー(片手ない人)
・ウィンター(カイの妹)
10話のポイント
- アリーが更に覚醒し始めている
- カイの妄想がひどくなってきた
アメホラ「カルト」も残り2話ですね。アリーが恐怖心を取り払ってからというもの、開きなってるかのようにガンガン攻めています。
その反面、カイは妄想が悪化してきています・・・・。これ、ラストどうなるんだよ。
11話「偉大な国へ」
11話の内容
1.刑務所の中で・・
10話から11ヶ月後の話。
刑務所にはカイがいる。囚人と争っているが、カイを先生と呼んでいる男が来てその囚人を刺し殺した。
一人だけ死んでいるのはおかしいからと、カイを慕っているその囚人をも「大儀のために」カイは殺した。
別の日。刑務所の中でいじめられている白人がカイの元に行く。すでにカイには16人の仲間がいてリーダーとなっていた。白人が仲間に入れて欲しいと懇願する。彼はカイとの指切りを通して彼は仲間となった。
2.10話の続き
話は戻り、逃げようとしているスピードワゴンをアリーが捕まえたシーンから始まる。
スピードワゴンが州警察のスパイだった。盗聴器を仕組んだのも彼だった。そしてアリーは車の中でスピードワゴンを刺して殺した。
アリーはカイに妹は無実で、スパイはスピードワゴンだったことを話す。嘆くカイをアリーは励ました。
そして来たるべき1000人の妊婦を殺す日、カイは部下と決起集会をしていた。アリーはスナック菓子を買いに行く振りをしてFBIを突入させる。結果、カイは捕まり部下も全滅する。カイはアリーとすれ違う時「いつか必ずぶっ殺す!」と叫んだ。
3.アリーは時の人へ
カイが捕まってから、アリーはカルト宗教を脱出した人間として時の人となって、アイビーの店のオーナーとなっていた。
そこへ、ビバリーが訪れる。ビバリーは自身がすぐに釈放されてから何も音沙汰ないことを不安に思っていた。アリーに聞くと白人主義者で女性軽視している集団の仲間に黒人がいる訳がないと判断されたのではないか?と伝える。アリーはビバリーの行為をFBIには伝えていなかったのだ。
実はアリーは精神科に入っている時、FBIからスパイの話を持ち掛けられていた。そしてこの頃からFBIの内通者となっていた。カイはその頃からマークされていたとのことだった。
カイはというと、全ての罪を認めたがアイビー殺しのみ否定していた。ビバリーは少し疑いを持っていたが、アリーは新しい彼女も作り上手くやっている。アリーはビバリーをオズの誕生会に誘う。
誕生日会でカイから電話が掛かってくる。アリーはオズが自分の子供ではないことを告げる。カイは激昂した。
カイは黒人の女性看守を抱いてろい、この看守からも先生と呼ばれていた。ある日カイが看守とセックスをしているとニュースが流れる。アリーが上院議員に立候補していた。
4.カイが刑務所を脱走
アリーが議員になってからビバリーはアリーの秘書となっていた。
カイは新しく仲間に入れた白人のトレヴァーに自分と同じ刺青を入れた後、めった刺しにして殺す。身代わりにしたのだ。女性看守の協力の元、刑務所を脱出した。
5.討論会で
アリーは近いうち男の上院議員との討論会がある。そこで論破できればアリーは大金星を挙げられると予想する。
そして当日。討論会の最中にカイが乱入する。カイは一番前の席で先に潜入していた黒人の女性看守から銃を受け取りアリーに向ける。女性蔑視発言を散々した後、引き金を引いたが玉は出なかった。
驚いたカイが女性看守を見る。ここで過去のシーン。実は女性看守はすでにアリーに買収されており、アリーの仲間となっていたのだ。
そして次の瞬間、カイの頭が吹っ飛んだ。ビバリーがカイを射殺した。
6.ラストの展開
時は経って議員選挙の結果がニュースで流れる。
結果は、男の議員を抑えてアリーが1位の予想に。女性からの支持率は80%を超えていた。
無事議員なることができたアリー。
夜にオズを寝かしつけている。アリーは集会があると言い部屋を後にする。
彼女は鏡で自分をみつめながら、黒装束を身にまとい、フードをかぶり「集会」に出ていった。
完
11話のポイント
- スパイはスピードワゴンだった
- アリーの正体
- ラストのどんでん返し感がすごい
1話~11話 全話通して感想と評価
はい、長くなってしまいましたが、どうでしょうか。
今まで、こうゆう切り口でカルト宗教と政治というものを表現した作品って無かったんじゃないかな、と思います。
劇中でも出てきた「サイエントロジー」という団体は実在していて、トムクルーズも入っていたと言われている新興宗教です。つまりこの話は非常に現実に近い話ってことですよね。
ちなみにこのサイエントロジーについてドラマ化したものが「アレンジメントハリウッドに潜む闇」という作品です。
2019年6月くらいにHuluで独占配信された海外ドラマで、ハリウッド+新興宗教という内容。その内容があまりにもトムクルーズとその妻の話と似ているため、放送時は話題になりました。
気になる人はこちらも見てみて下さい。
Hulu「アレンジメント」ハリウッドに潜む闇ドラマ【配信先と無料で観る方法】大きな団体になればなる程、思想が大きければ大きくなる程、その考えを広く伝えたいと考える為必然的に政治にと関係ができてくるんですね。
「カルト」はラストの一気に伏線を回収していく様と、皮肉たっぷりの終わり方が本当に素晴らしいですね。
物語終盤、カイが討論会に介入し女性蔑視発言をしたおかげで女性票を獲得できたアリー。
この女性票を獲得した事と繋がるのは、ラストの黒装束を被るシーン。
「集会」という響きから察するに、間違いなく女性のみの団体ですよね。
ビービーやヴァレリーが所属していたフェミニスト団体「スカム」をなぞっているかのような、まるでメビウスの輪のような物語。皮肉な話です。
この物語が言いたかったことは、
「人間は歴史を繰り返す」
ってことではないでしょうか。
こんな時代になっても男が優位だとか、女に権利をだとか・・・人種や宗教での争いは永遠と続いてしまうんでしょうね・・・。
アメホラの中でもトップクラスに面白い作品だと思います。
他のアメホラの記事も書いているので、是非チェックしてみて下さい。
一緒に読みたい!アメホラの記事はこちら!
それではありがとうございました。
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